1月8日に初歩きをした藤原岳では濃いガスの洗礼を受け頂を踏むこともなく撤退に終っていたので、 初歩きの完結をしたく腰痛も落ちついた21日午前6時30分八幡市を出発。 目的地は過去2年、山の初詣としてお参りしている珍変木『幸福のブナ』がある綿向山で ここは登山道もしっかりと整備されており、非難小屋もある冬山入門のコースとしても有名である。
先日ネット山友人の摩耶山さん歩さんが歩かれた山で積雪の情報をありがたく頂いており、事前準備も万端である。
京滋バイパスを走りいつものように草津のPAでモーニングをしたあと竜王インターより登山口へ向う。 本日は久しぶりのグループ登山で相棒は十数年の山仲間で愛称雨男のミーとマン氏と若き強力5リットル君である。 この5リットル君は昨日も比良堂満岳を歩いてきており、2日連続となる猛者である。 幸い駐車場まで道路凍結は無く、スムーズなドライブで8時20分に御幸橋の登山口到着となる。
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人気の山なのでトレースもしっかりとついておりかんじき &スノーシユーは必要ないと思われるが念の為 ザックにくくり付け6本歯のアイゼンを放り込み8時43分に駐車場を出発。
大きな砂防ダム横より北畑林道に出て天然記念物の接触変質地帯を右に見ながら 取り付き点のあるヒズミ小屋へ。
昨日からの冷え込みでガリガリと氷ついた林道を 体調を確かめるようにゆっくりと歩いてゆく。
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御幸橋駐車場 |
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西明寺川沿いはバリバリ |
接触変質地帯を無視して |
登山口立つヒズミ小屋 |
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ヒズミ小屋からは水無瀬山経由の道もあるがベーシックなメインルートを選択し、ヒズミ谷にかかる鉄の橋を渡ってゆく。 1合目、2合目は杉林の中にあり、ジグザグに続く道を足元の雪を確かめるようにゆっくり登ると 作業林道へ飛び出し、林道を少し南に歩き3合目標識より山側に続く登山道へ入る。
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ヒズミ谷に架かる鉄の橋 |
二合目付近 |
作業林道を行く |
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しばらく行くとあずみ小屋と名づけられた立派な小屋に着きここで一息入れる。 小屋に設置された温度計はマイナス9度!!を指しているがさほど寒さは感じず上着を脱いでザックに仕舞いこむ。 屋根に積もる雪をみるとこのあたりで積雪は60センチ程か!
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三合目標識は林道に! |
休憩ポイントあずみ小屋 |
四合目 |
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休憩後再び杉林の中をジグザグに歩き、4合目の標識を通過してゆくと開けた場所に出て、 赤い屋根が印象的な5合目の小屋に到着する。 この辺りにまで登ってくると昨日に降った雪が登山道に薄く残っており、足元からキュキュと気持ちの良い音が聞こえてくる。 途中でアイゼンを装着するのは面倒なのを理由にここでまたもや休憩して、ついでにアイゼンを履く。 強力5g君は早くもパンを右手にコーヒーを左手に腹ごしらえをしているではないか! まだ早い!
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赤い小屋が印象的な5合目小屋 |
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5合目小屋からは雪質がさらに良くなり、足元が奏でるサクキユュとのリズムにあわせた気持ちの良い雪上トレッキングが続く。 6合目を通過し、日野綿向行者尊が鎮座する7合目まで登って来るとブナ原生林が見事な雪化粧を見せてくれる。 日野行者尊に一礼をして分岐より冬道を選択して山頂へ向かう。
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6合目付近 |
日野綿向行者尊 |
冬道分岐 右が夏道(閉鎖中) |
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7合目付近のブナ自然林の霧氷 |
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冬道に入ると結構な急登となりアイゼンをしっかりと雪面に打ち込むようにして一歩一歩登ってゆく。 冬季ここを登るのは今日で3回目であるが今までで一番積雪が多く、木々に張り付く雪と氷が色々な姿を演出して 目を楽しませてくれると同時に時折吹く風が冬の厳しさも感じさせてくれる やがて木々の背が低くなりだしたなあと思う頃頂上稜線へ飛び出す。
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冬道分岐少し南進すると小さな祠と大きなケルンの建つ山頂に到着。 生憎と言うか、予想通りと言うか、ガスで展望は何も無く、最強の雨男(ミーとマン)と雪男(5g)が一緒では仕方ないか! 記念撮影を何枚か取り本日の最大の目的である幸福のブナへと向かう。
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冬道分岐まで戻り竜王へのルートを少し下り気味に行くと目的の幸福のブナであるが トレース跡は5合目小屋でお会いした人が付けてくれた一つのみで膝、時には腰までもぐる深い雪で少し難儀して到着。 ブナは埋もれることなくトンネルを作ってくれており今年も無事くぐることが出来満足感に浸る。
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少し遅れて到着したミーとマン氏は足首のみぐぐったようで、帰宅後ロトで1000円のお恵みがあったそうであるが もし身体全体をくぐっていれば!と後悔しきりでした。 もう1人の相棒5g君はくぐらず今年もどうやら彼女をあきらめているようである。 |
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ブナの珍変木・・・くぐると幸せになるらしい! |
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ブナに別れを告げたあと分岐まで戻り、五合目小屋までゆっくりと下って小屋で食事タイムに! 積雪の多い時期の避難小屋は本当にありがたいとラーメンを食しながらつくづく思う。
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登山口のヒズミ小屋まで時々ショートカットで雪の中を歩き、砂防ダムより川沿いに道を取り夫婦松に一礼して駐車場に戻る。 帰路はいつものように蒲生野の湯で温まって本日の山行を終える。 ああ山と温泉は最高の癒し!
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